「まぁ帰ってきてくれたんだし、いいわ。」

お母さんはリビングに戻ろうとして・・・

あれ?と言う顔をして

こっちへ戻ってきた。

「もしかして、あなた・・。奏ちゃん?」

「りーちゃんのママ、久しぶり♪」

奏は、あたしより1歩前に出て

お母さんに軽く手を振った。



「り、璃裡?あなた、連れて帰ってきたの?」

「奏も、日本に帰るつもりだったんだって。それでね。」

あたしの言葉を遮って

奏は言った。

「これから、お世話になります!」

ペコリ、と頭を下げて

それから見せたのは、可愛らしい笑顔。

それを見たお母さんは

「本当に元気になったのね・・。日本語、上手ね。」

と、にこっと笑った。

「これから、よろしくね。」

そう言ってお母さんは

にこやかに奏を迎え入れた。