すると。

突然、コンコンと言うノックの音。

「あれ?誰だろう?」

「さぁ?」

「と、とりあえず・・・。」

奏はそう言って

『どうぞー!』

と、声をかけた。




『失礼します。』

そう言って入ってきた人物は

あたしと翔人が、よく知る人物。

「優ちゃん!?」

「優!?」

・・・そう。

モデルの友達であり、可愛い妹分の

優ちゃんだった。



「久しぶり、璃裡姉。」

「ひ、久しぶり・・。で、でもなんで・・。」

「璃裡姉に会いにきたの。日本に帰ってきてほしくて。」

優ちゃんは、すごく真剣な顔をしていた。

そして、

その綺麗な顔を、悲しそうにゆがまして

「なんで、なんであたしに言ってくれなかったの・・?」

と、あたしに訴えかけた。