数時間後。

「どうもー。マリアさん♪」

「もう、優ちゃんはぁ。無茶させるんだからぁ。」

マリアさんは困ったような顔をして

俺たちを出迎えてくれた。

・・・そう俺たちがきてるのは

マリアさんの家らしい。

「すみません、無茶してもらって・・・。」

俺だけでも、と思って

マリアさんに頭を下げる。

でも、マリアさんは

「いいのいいの。璃裡ちゃんの名前だされちゃ、黙ってられないからー。」

と、ひまわりのような笑顔を浮かべて

俺に言った。




「ほら、皆乗って。」

「「「「「はーい!」」」」」

マリアさんの家は

豪邸のように大きかったのだ。

・・・隠れ金持ち、と言ったところだろうか。

まぁ、名前からして

日本人以外の血が、入ってそうだしな。