「そうとなったら、すぐにマリアさんに電話してみる。ちょっと待っててね。」

優は、ケータイをすぐさま耳に当てて

席を外した。



「こーゆうときに頼りになるよなぁ、優は。」

「「だな。」」

「あいつ、顔広いからなぁ。」

俺らはリビングで待機中。

2階から、かすかに優の声がきこえた。



「はい、・・はい。そうゆうことなんです・・・。」

最初は無理だ、といわれているような

雰囲気だったが、

璃裡の名前を出した途端・・・

「はい、私を入れて5人分で。はい。」

お、OKっぽいか?

すげぇな、璃裡。


「はい、はい。無理なこと言ってすみませんでした。でわ、よろしくお願いしますー。」

ぴ、とケータイの切れる音がして

だだだっと優が下りてきた。