「おおお男の子ばっかり!?」

「うん、それにね。皆すっごくかっこいいから。」

「り、りーちゃんのお家どうしちゃったの?」

「んー・・・。まぁ、きたらわかるよ。」

あたしは苦笑いで、奏に返した。



「とりあえず、翔人とも自己紹介しとく?」

「あ、うん。」

奏は、こくんと頷いて

ベッドから立ち上がった。

そして、翔人の前まで歩いていって

「りーちゃんの親友の、奏です。りーちゃんをここまで連れてきてくれて、ありがとうございました。そして・・。」

“りーちゃんを好きになってくれて、ありがとうございました。”


そう言って、奏は、

ぺこりと頭を下げた。


「・・翔人だ。璃裡のことをこれからも頼むな。」

「当たり前!翔人君も、頼んだからね?」

「・・・たりめーだろ。」


にやり、と笑った翔人君。

無邪気な笑みでそれを返す、奏。


あたしの大切な人が

2人揃った瞬間だった。