そして、ボーリング場にて。

「わーーっ!広いっ!」

「・・璃裡可愛い。」

「・・・可愛すぎ。」

「なんか言った?」

「「・・・別に。」」

気のせいかなぁ・・・?

2人から、可愛いって言葉が

きこえた気がしたんだけど・・・。

ま、そんなわけないか。

「璃裡~。お前、ボーリング得意ー?」

「ん~?わかんない。やったことないから。」

「「マジかよ!?」」

裕樹君と、成希君は、ずいぶん驚いてるみたい。

日本にいたときも、

ボーリングなんかやってなかったからなぁ・・。

球転がせばいいのかな?〔笑〕

「美瑠ちゃーん。やり方わかるー?」

「あれ?やったことないの?」

「うん。どーしよ。」

「男子達に教えてもらえば?あたしもそんなに上手くないし。」

美瑠ちゃんも得意じゃないのに

あたしなんかにできんのかなぁ・・・?

「和弥ー!璃裡ちゃんがボーリングのやり方教えてってー!」

「マジっ!?」

和弥君は、あたし達のほうに走ってきた。

そんなに走らなくてもいいのに。

「璃裡、やったことねーの?」

「うん。だから、教えて?」

「い、いーけど・・・。」

あたしが、じっと見てると

和弥君は目を逸らしてしまった。

・・・なんで?

「そ、そんなに見んなよ。」

「ん?なんで?」

「なんでって・・・。・・・なんでもねー。」

なんでもないの?

「「璃裡ちゃんが可愛いから、照れてんだよ。」」

「お、お前らっ!」

ひょこっと、裕樹君と成希君が

入ってくる。

2人って、いつも一緒だよね〔笑〕