数十分後。

『到着しました。』

『ありがとうございました。料金は・・。』

『・・ドルです。』

『はい。』

あたしは財布からお金をだして

運転手さんに支払った。

『会えるといいですね。』

『はい、ありがとうございます。』

ぺこり、と1礼してから

車をでた。



「・・ここ・・・か?」

「うん。間違いない。」

あたしが昔、何日も何日も通い続けた

この病院。

見間違えるはずがない。



「・・・はいるか。」

「うん。」

あたしはこくんっと頷いて

1歩を踏み出した。