「とりあえずさぁ、璃裡の母さんにきけば何かわかるんじゃね?」

「だな。起きてるといいんだが・・・。」

俺は、和弥を連れて

階段を降りた。



「あら、おはよう。」

「おはよーっす。なぁ、璃裡の母さん。」

「?どうしたの?」

「璃裡と翔人しらねー?」

和弥が、すごく軽い感じに

璃裡の母さんにきいていた。

・・・まぁいつもこんな感じか。

「そのことなんだけどね・・・。」

「お、おう。」

「あの子と翔人君、アメリカに行っちゃったの。」

「「アメリカ!?」」


俺たちはびっくりした。

日本内ならまだいい。よくないがまだいいさ。

でも、アメリカって・・・

日本からめっちゃ遠いじゃないか。


「ど、どうしてアメリカなんかに・・・。」

「璃裡の親友から、メールが届いたらしくてね。その子、すごく重い病気にかかっていたのよ。」

「そ、それで・・・?」

「でも奇跡的に手術が成功して、元気になったから、璃裡に会いたいって。それで、行っちゃって・・・。」

璃裡の母さんも、少しだけ困ったような顔をして

俺たちに話し出した。


「本当は、私も反対だったのだけど・・。あんなにあの子が必死だったから・・・。」

つい、許してしまったのだと。

確かに璃裡は、昔アメリカに行っていて

経験だって、あるわけだし。

でも、なんで俺らに言ってくれねーんだ?