その日の夜。

「・・おい、璃裡・・・。」

「翔人・・・。」

「・・わかってるだろ。」

「うん。」

あたしは、翔人を引っぱって

2人で何度でもきた、近くの公園に足を運んでいた。



「・・そんで?どーしたんだ?」

「あのね。みんなには心配かけちゃうだろうけど、お母さんから言ってもらうつもりなんだけど・・・。」

「・・・?」

「このメール、見て。」

あたしは、届いたメールを、翔人に見せた。

翔人になら、何を見せたって

いいと思ったから。



「・・これ・・・。アメリカから、届いたのか?」

「多分ね。それに、奏本人で間違いないって思うの。」

「・・・なんで?」

「あたしのこと、“りーちゃん”って呼ぶのは、奏しかいなかったから。」

璃裡ちゃんっていうの、言いにくいっていうから

りーちゃんになったんだ。

あたしにはじめてついたあだ名で

それは奏意外知らなかったと思う。