「メール・・・?誰から・・?っ!?」

ケータイの画面を開くと

メール表示が出ていて。

メールを開いてみると、それは思いがけない人物からだった。



『りーちゃんへ。

りーちゃんは、もうあたしが死んじゃってるって思ってるかもしれないけど

あたしの手術は、無事成功しました。

ほんとに奇跡みたいだけど

よかったら、今すぐにでも会いたいな。

それじゃあね。

親友の奏より。』


「っ・・。奏っ・・・。」

それは、アメリカでのあたしの親友

奏〔かなで〕からのメールだった。

奏は、昔から、治療の難しい重い病にかかってて

あたしがアメリカにはじめていったとき

中々馴染めないあたしに、唯一優しくしてくれた女の子。


でも、奏が学校にこられるのは

指で数えられるくらいしかなくて、

すぐ病院に入院しちゃった。


それから、あたしは学校に行きながら

奏の病院に通い続けた。

でも

あたしが日本に帰国することになる直前。

急に病態が悪くなって

もう手術しかないって、言われてて。


でも、生きられる見込みは少ないからって

それっきりで、こっちに帰国してたから。