帰国子女の逆ハーライフ♪

「・・ほら、こっちにこいって。」

翔人は、体育館裏の小さいスペースに

すとん、と腰を下ろした。

「・・・ありがと。」

あたしも隣に腰を下ろそうとして

腕を引っ張られた。

「わっ・・・。」

「・・ここ座ったら、スカート汚れるだろ。こっち。」

「あ、あたし、重い・・よ?」

「・・んなわけねーだろ。」

ばかか、と言わんばかりの顔で

そういう翔人。

・・・重いのに・・。



静かな体育館裏に

BGMのように、きこえてくる

他クラスの合唱。

さっきまで薄れていた緊張が

また少し、よみがえってきたような気がした。

「・・・怖いか?」

その問いかけに、あたしは

こくんっと頷いた。

「・・・お前が、本当にやりたくない。無理だって思うんだったら、俺が代わってやる。」

「・・うん。」

「・・・でも、少しでもやりたいと思うんだったら、やってみろよ。俺は、お前の伴奏が1番いいと思う。」

「・・・でも・・。あたし、失敗するかもしれない。失敗して、皆に迷惑かけるかももしれない。」

「・・お前が、がんばってたのなんて皆知ってるから。たとえお前が失敗したって、俺は笑ったりしない。だって俺は・・・。」

“お前が大好きだから。”