「・・・してくんねーの?」

「わ、わかったって。じゃ、目ぇつぶってっ。」

「・・・んー。」

翔人はそう言って、目を閉じた。

目が開いているときは、切れ目の瞳がよく目立って

すごくクールな印象なんだけど。

閉じているところを見ると

まつげが長くて、お人形さんみたい。


「ちゅっ・・・///」

「・・・璃裡の唇ってさー。甘いなー。」

「そ、そんなことないでしょっ・・・。」

「・・・んー。砂糖菓子見てーな味する。」

あたし、砂糖なんか食べてないよ!?

おっかしいなぁ・・・。

「も、もう、そろそろ夕食じゃない?」

「・・・まじー?もうちょっと一緒にいたいー。」

「よ、夜っ。夜また一緒にいるから、ね?」

「・・・。わかった。」

翔人は、こくんっと頷いて

あたしから離れた。