「こんこーん。いるー?」

「あれ?ほんとにヤっちゃってるけい?」

「はいるぞー。」

がちゃ、と開かれたドアの音と

「「「・・・まじで?」」」

という、3人の声は、ほぼ同時。

ドアの前に立ったまま

こちらに近づいてくる様子はない。

でも、翔人が動かないと確認した3人は

そーっとっそーっとあたしの方に

近づいてきた。

「璃裡!?」

「しーっ。静かにして。翔人、寝てるんだから。」

「はぁ?」

「お前ら、ヤってたんじゃねーの?」

成希君と、裕樹君のツッコミは

いつも息ぴったり。

流石、いつも一緒にいるだけあるよね。

「・・・なんで翔人のやつ、寝てんだ?」

「わかんない。」

「「これが原因じゃなーい?」」


成希君と裕樹君が

にっこにこの笑顔を浮かべて見せてきたのは・・・


缶のチューハイだった。