帰国子女の逆ハーライフ♪

「・・・だーれが姉ちゃんなんだ?」

1人だと思ったのに・・・。

あたし以外にも、きいていた人がいたみたいだ。

「きゃっ・・・。翔人っ?」

「・・・最近、みょーに優と仲いいよな。」

「まぁ、モデル友達だし。優ちゃん可愛いし。」

あたしが言うと、ちょっとだけ不機嫌な顔をした翔人が

部屋に入ってきた。

「しょ、翔人・・・?怒ってる・・?」

「・・・さーな。お前はどう思う?」

あたしにぐいっと顔を近づけて

つんつん、と鼻の頭をつついてくる。



「ぜ、絶対怒ってるでしょ・・。」

「・・・別にー。」

「いや、怒ってるって!ねー、翔人ー。」

あたしは、ベッドに座っていた翔人の隣に座って

翔人の身体をゆさゆさ。

「無視しないでってばー。」

あたしがちょっとだけなみだ目になった頃

翔人は、すっかり機嫌が直ったように

あたしの方を向いた。