それから、帰り道。

「あー。楽しかったなぁ。」

「うん。これ、ありがとね。」

「おう。俺がやったんだから、外すなよ?」

「じゃあ和弥も外さないでよ?」

「わかってるって。」

なんのつもりで、これをくれたのかなんて

そんなの知らない。

でも、もう抑えられないよ。



「あのさ、和弥。」

「んー?」

「・・・き、きいて?あたしさ・・・。」

「うん。」

「あたし、和弥のこと、好き・・・。今すぐに返事がほしいわけじゃないから。だから、答えがでたら、聞かせて?」

「・・・おう。」

「ん、ありがと。」

和弥は、あたしの手を離さなかった。

もっともっと強く

でも、大切なものを壊さないように。

優しい触り方で。