「優ちゃーんっ!」

「あっ。草壁さんっ!」

「きてくれたんだねー。おっ。可愛い子っ。」

「璃裡姉ですよっ。連れてきちゃいました♪」

「この子が噂の璃裡ちゃんかぁ。」

今度は、よくわからない男の人がきて

あたしのことをじっと見ている。

「あ、あの・・・。」

「あ、ごめんね。驚いただろ?」

「は、はぁ・・・。」

「俺は、草壁。これでも一応社長なんだ。」

あ、社長さんか。

誰かと思った・・・。

「り、璃裡ですっ。よろしくお願いしますっ。」

「よろしく。君ならすっごく可愛いから、うちが扱っている雑誌にぴったりだ。」

「ありがとうございます。」

「じゃ、撮影始めようか。ほら、こっちきて。」

「「はーい♪」」

あたしは優ちゃんの後について行きながら

辺りをキョロキョロ見渡す。

うぅ・・・

いいのかな?あたしこんなところにいても・・・。

「ゆ、優ちゃんっ。」

「んー?」

「も、モデルって何すればいいのっ?」

「カメラ向けられたら、笑顔作ればいいんだよ。簡単でしょ?」

璃裡姉なら大丈夫だよ、

と、優ちゃんはあたしの肩を叩いた。