「ここ?」

「うん、そーだよ。」

保健室、なんていうから

もっと小さい部屋なのかと思ったけど・・・。

思った以上におっきい部屋。

真っ白で、なんか・・・

病院みたい。

「おっきいねぇ。」

「あはは、そう?これから30分くらいかかるよ。」

「えー?長いよぉー。」

「マジなんだって。」

とりあえず、制服とか脱がないとだよね。

あたしはブレザーに手をかけた。・・・ところで。

「ちょっと待った!」

「ほぇ?」

「カーテン閉めないと。男子はすぐ覗くから。」

「えっ!?」

の、覗く!?

あたしの着替えなんか覗いたって、面白くもなんともないけど!?

「璃裡ちゃんは、モテモテだからねぇ。すぐ覗かれる〔笑〕」

「そーそ。」

「もー、からかんないでよー。」

美瑠ちゃんも、苺ちゃんも

たまに意味わかんないことを言う。

「「ホント天然~。」」

「て、天然じゃないってばっ。」

まったくもう、

いい子だけど、友達だけど

この学校にきてから、あたしは振り回されっぱなしだ。