そして、3着目、4着目も試着。

結局どれが1番いいかなんて選べなくて

全部お買い上げ♪



「ありがとうございましたぁ。」

「うん、またくるね♪」

定員さんにバイバイ、と手を振ってから

あたしは和弥とお店を出た。

「そんなに買って、大丈夫なのかよ。」

「うん、まー平気。」

洋服買うの大好きなんだもん♪

こればっかりはやめられない!

「んじゃあ・・・次、行くか?」

「んー。あ、そうだ。ちょっとお茶してかない?疲れちゃった。」

「そーだな。」

近くにあったカフェに、入る。

「あたしねー。苺シェイク♪」

「ん、りょーかい。俺、アイスコーヒーで。」

2人で注文を済まして、のんびりしていると・・・

「あ、あのっ・・。」

と、女の子達に声をかけられた。

「ん?なーに?」

「ど、読者モデルの優ちゃんっ・・ですよね?」

「そーだよ。」

「あ、握手してくれますかっ?」

差し出された手を握らないわけにはいかなくて

しょうがなくあたしは握手に応じた。

もちろん、さっきから和弥と手を繋いでた手と逆の手で。

「あ、ありがとうございましたっ。」

「どーいたしましてー。」

バイバイ、と手を振ってあげると

きゃーっ///

っと、黄色い悲鳴を上げて店を出て行った。