リビングにて。

「あ、璃裡!」

「おまたせ、和弥君。」

「き、きいたのか・・?きいたのか・・?」

「何が?」

わかってはいるけど、一応ごまかしてみる。

「し、知らねーならいいんだ。」

「そっか。」

ごまかされてくれたみたい。

うん、一件落着。

「和弥!ちょっといい?」

「優?どーした?」

「買い物行きたいから、付き合って?お願いっ。」

両手を合わせてお願いされた和弥君は

「別にいーけど?」

とのお返事。

あらあら?

脈アリなんじゃない?

だって、和弥君の顔よくみたら

ほんのちょっと赤くなってるもん。

「やった♪ありがと、和弥っ。」

「お、おう。んじゃあ・・行くか?」

「うん。行ってきまーす♪」

和弥君を連れて、あたし達に手を振る優ちゃん。

積極的だねぇ。

「行ってらっしゃい♪」

あたしは笑顔で2人を見送った。