次の日。

「んん・・・?」

「・・・お、起きたか。」

目を覚ますと、目の前には翔人の顔。

こればっかりはなんどやられても慣れないわけで・・・。

「きゃあ!」

と、大声を上げてしまった。

「・・もう何回もやったろ?慣れねーなぁ。」

「ご、ごめん・・。」

あたりをきょろきょろすると

あたしと翔人以外誰もいなかった。

・・・なんで?

「皆は?」

「・・・男どもは下だろ。優は荷物取りに走っていった。」

「そっか。朝から元気だね。」

「・・・おう。」

毎回あたしは最後なんだよね。

起きるの。

「・・・下りれるか?」

「うん、ありがと。・・・わっ!」

「・・おいっ。っ・・大丈夫か?」

「ごめん。足滑らせちゃった。」

あたしってめっちゃどじ〔笑〕

もー・・・

かっこつかないなぁ。

「・・ほら、掴まってろよ。」

「ありがと。」

あたしはそう言って

翔人の手を握った。