「あ、璃裡姉っ♪」

「ゆ、優ちゃん。」

階段の影に隠れて見てたのに、

見つかってしまった。

「翔兄はいいって!」

「よかったね。あたしも優ちゃんがきてくれて嬉しい。」

「ほんとーっ?璃裡姉大好きっ♪」

あたしにぎゅっと抱きついてくる、優ちゃん。

あたしよりも背がちょっと低い〔おんなじくらいかも?〕

だから、本当の友達みたい。



「あら~?その可愛い女の子はどなたぁ?」

あたし達が騒いでいたからか、台所にいたお母さんが

リビングに出てきた。

「お母さんっ。この子も、今度からこの家に住んでもいいっ?」

「別にいいわよ~?それで、どこの子なの~?」

「翔人の双子の妹さんっ。」

「へぇー。可愛い子ねぇ。」

お母さんも、どうやら気に入ったようだ。

よかったぁ。

「優ですっ。これからよろしくお願いしますっ。」

「優ちゃんかぁ。よろしくね。」


・・・こうして、あたしの家に

もう1人、同居人が加わったのであった。