帰国子女の逆ハーライフ♪

「璃裡姉のこと、もっと知りたいな!部屋行こーっ。」

「あ、えっと・・・。しょ、翔人っ・・?」

「・・・行ってやれ。優、あんまり振り回してやんなよ。」

「はーいっ♪」

優ちゃんは、あたしの手を引いて小走りして部屋まで走っていく。

元気だなぁ・・・。

「とーちゃくっ♪ほらほら、入って?」

「ありがと。」

優ちゃんは、にこっとあたしに微笑みかけた。

うん、可愛い笑顔だ。




「ねぇねぇ、璃裡姉はさぁ。翔兄のドコが好きなの?」

「えっ・・!?んっと・・///」

「顔、真っ赤じゃーんっ。ベタ惚れなんだ?」

「・・・うん///」

優ちゃんはぐぃっとあたしに顔を近づけて

ニコニコしたままあたしに言った。

「それで?もーヤったの?」

「ぶっ!?」

な、なななんてこときくの!?

この子、あたしより年下よ・・・ね?

「あ、あのさぁ。優ちゃんって・・な、何歳?」

「翔兄と同い年。」

「えっ!?兄弟なんじゃないの!?」

「だって双子だもん。ちなみにー、ここの近くの女学院に通ってます♪」

そ、そっか・・

双子ってことは同い年だよね。

っていうか、女学院って・・・

あんなお嬢様学校に通ってるなんてね・・。

「で!?どーなの!?」

「ヤっては・・ないっ///」

「“ヤっては”ってことはぁ、キスくらいはしたんでしょー?翔兄が付き合うくらいだもん。」

「どうゆうこと?」

「翔兄ねぇ。今まで1回も人と付き合ったことないんだよー?でも、璃裡姉なら納得かなぁ。」

うんうん、と頷きながら笑う、優ちゃん。

よく見ると、いっつも笑ってるんだなぁ

この子は。