長い入学式も終わり、 あとはホームルームだけで帰れるとき ―ガラガラッ。 教室のドアがあいた。 そこにいたのはうちの制服を来た生徒。 「遅刻か?」 「うん」 「名前は」 「平川隼人」 「えーっとお前は...」 担任が名簿を見て席を探す。 もしかしてのもしかして? あたしの隣...じゃないですか? 「お!平川!窓側の前から3番目だ!」 あー。やっぱり。 でも予想よりヤンキーじゃないかな? てか逆に誠実そう。