お兄ちゃん、あたしを見て?

「お兄ちゃんの方が起きるの早いからいいでしょ?」
「まぁ、いいけど」


「お兄ちゃん、まだ眠い...」

そう言ってお兄ちゃんに抱きつく
いつものいい香りがした

「お兄ちゃん、香水つけてる?」
「うん、キツいか?」
「ううん、いい匂いする」

そう言って朝は少しだけ話をする
これは日課になっている


「ひな、もう離れて?」

この、お兄ちゃんの言葉が合図だ

もっと抱きついていたかったけど、あたしは離れた

「朝ごはん、ちゃんと食べろよ」

ガチャ

あたしもお兄ちゃんの後を追うように自分の部屋を出た