Four×loves2


「あっ…清水………。」



僕が清水に手を振ろうとしたとき、

昴が丁度僕の目の前に立ち塞がった。



「真凛ちゃん、おはよ!」


えっ…昴に邪魔された?


「あら、おはよ。昴 。」



清水が昴に手を振った。

すると、昴はポツンとする僕を見て笑った。


くっそっ!!

何なんだよ?


「イラっとくるーっ!!」


僕がピリピリした顔をしていると、

教室から続々とクラスの子達が入ってきた。


「あっ…息吹くん、おはよ…」


そう言って、何故か

僕から離れていく女の子たち。


なんだ…?

いつもなら僕の周りで騒ぎ立てるくせに…

今日は何故か僕の顔を見ると


「おはよ、息吹くん…」


「今日も素敵ね。」


と控えめに僕の前を通り過ぎていく。

そして、影でコソっと女の子たちが話を始めた。

僕はそれが気になって耳を立てて聞いた。


「今日の息吹くん、何か違うよね…?」


何?一体…何が違うんだよ……!


「今日の息吹くん、何か怖いね…。」


「何かムスッとしてて近づきにくいね…」


何でだよ…。

ならいっそうの事…試すか…


僕はさっと自分の席から立ち上がって、

女の子たちの所へ自ら入っていった。


「じゃあさ、僕と恋してみない?」


僕がニッコリ笑いかけると


「えぇっ////!!」


と女の子たちはいつものように

僕の周りで騒ぎ出した。


そして、僕が思わず昴の方を見ると…そこに

清水がいて、すごく驚いた顔をしていた。



…………しまったぁっ!!