そう言って笑うどこか見たことのある顔が……

ん?コイツ、もしかして………


「昴っ……?」


僕がポカンと口を開けて、指をさすと


「いやー…やっぱり大きく
なると気付かないものだよな…。」


と昴はそのイタズラっぽい笑顔で笑った。


「いや、だって…小学校以来じゃん?」


中学受験したって聞いてたけど、

ここの学校だったんだ!!


「何?相談乗るよ?」


昴はポンポンと僕の頭を軽く叩いて

へへへっと笑った。


「じゃあ…聞いてくれっ!」


僕は真面目に昴の方を見た。

昴はそんな僕を見てニカッと笑った。


そして、僕は今の心境をすべて昴に話した。


心愛の事、瞬の事…清水の事。

今、起こったすべての事を…。


すると昴はフムフムと頷いて、


「なるほど…。失恋ね…」


と僕の方を向いた。

僕はその言葉を聞いて胸がズシッとなった。


「僕はこのまま心愛の事、好きでいたいんだ…」


「ダメだ!!」


「えっ…?」


まさかの即答!?


「彼氏いるんだろ?心愛は簡単に
お前に乗り乗り換えるような女なのか?」


「いや…それは…。」


「なら、俺はお前を応援できねー…。」


「はぁ!?」


―――ポンッ…


僕の頭に昴の手が乗っかった。


そして、


「まぁ精々頑張ってくれよ
…息吹くん?」



と言って、僕の隣を通りすぎていった。

なっ……なんだよっ!!

やな奴!!