Four×loves2


僕と清水がそうこうして、理科室に戻ってくる

と、先生が実験の説明をしだした。


「ここは○○でこうなった。
つまり、どうなったか分かるか?」


隣でボケーっと瞬と心愛の方を見てる清水は

こんなの余裕なんだろうな…。


「それじゃあここを清水、こたえてくれ。」


「え?あっ…ハイ!!………えと…。」


困ったように隣の僕を見てくる清水。


えっ…何…?

もしかして分からないとか?


仕方ない…。


「ほら…」


僕は答えをノートの切れ端に書いて渡した。


すると、清水はそっとそれを受け取って


「はい…衝突したところが大きく盛り上がり、広大な山脈を作ります。」


と答えた。


先生はニッコリ笑って


「良くできたな。さすが清水だ。」


と、感心していた。


清水が椅子に座って僕の方を向いてこっそり、


「あ・り・が・と・う!」


と言った。

僕はそんな清水を見て


「別に…」


と言って清水から目をそらした。


清水は瞬と心愛が付き合いだしてから

ずっとこうだ。



瞬の方を見つめて…何考えてるんだ?