「ごめん…。」
「えっ?」
僕は思わず清水の顔をじっと見つめた。
「私をかばったせいで…。」
清水は僕をみて心配そうな顔していた。
「……大丈夫だから。」
僕は清水にニコッと笑顔を見せた。
だけど、清水は顔を縦には振ってくれなかった。
スカートのポケットから絆創膏を取り出して、
僕の背中にペタペタと貼りだしたんだ。
「心愛がね、よく怪我して帰ってくるの。だから、いつでも止血出来るように絆創膏持ってるのが癖になっちゃって…。」
清水はクスッと笑ってそう話した。
僕も「そっか…」って笑った。
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