「夏休み、終わっても私達はチームよね?」


「うん…今度は恋人として
2人ずっと傍にいるチームだ!」


私はただそれだけが聞きたかった。

傍にいられるならただそれで良かったんだ。


…………そんな事を思っていた時だった!!


「おいっ!!息吹!真凛!!来てやったぜ!!」


誰かの声が響き渡った。


私と息吹くんは声のした方を振り返った。

すると、そこには………



「えっ…瞬?」


私は驚いた。

だって…もう帰ったんじゃなかったの?!


「あたしもいるよ!」


「心愛っ!?」


な…心愛まで?

もしかして初めからいたの!?


「「これ見てっ!!」」


そう言って二人が

私と息吹くんに見せてくれたのは…


虹のかかった、私と息吹くんと瞬と心愛の

4人で笑いあってる素敵な絵だった。


「これ、俺と心愛の夢だったけど
これからは4人の夢だからなっ…!」


瞬が私達にニカッと笑いかけた。


「「うんっ!!」」


私と瞬は息吹くんと心愛にバイバイした。


「息吹くん。夏休み明けたら学校でね!!」


「うんっ!」


私は思いっきり手を振った。


そして、私と瞬が自転車を停めた場所に

行ったら、もう空は晴れていた。


「瞬…?」


「ん…なんだ?真凛。」


「この空、私達4人にそっくりな空だね!」


「あぁ。そうだな。」


私と瞬はずっと

この透き通った空を見上げていた。


優しい夏の香りを感じながら……



ーーーーーーーーーーENDーーーーーーーーー