―――ピーンポーン


『あら、瞬くん?』


「すみません、お邪魔します!!」


―――ガチャッ!!


ドアが開いた音がする…。


「おいっ、真凛!起きろ!!」


「まだ眠い…。起こさないで…むにゃむにゃ…」


「息吹、帰っちまうぞ!!」


「え…………?」



私はその一言でバッと目が覚めた。



「息吹くんっ?なんで!?」


私は息吹くんが泊まった隣の部屋に行った。

すると、ベットに置き手紙があった。


「行くなら今しかねぇよ?
チャリ、用意してるから早く!」


「うん。私を息吹くんの所に連れてって!!瞬!」


「了解っ!」


外はザーザー降りの雨。


そんな中でも瞬はあたしを助けてくれる。


でも、私の瞬に対する『好き』は

恋愛感情なんかじゃなかったんだ。


『幼馴染み』としての好きだったんだね…。


私は瞬の自転車の後ろでふとそんな事を思った


息吹くん、待ってて…。

今、あなたの本当の気持ちが知りたいの!!


だから瞬……っ


「急いでっ間に合わない!!」


「後、5分か…。近道で間に合うかも!スピードアップするから、しっかり掴まっとけよ!」


「うん!!」