―――コンコンッ…
私は息吹くんの部屋のドアをノックした。
「中入るわよ。」
私はそう言ってドアを開けた。
すると…………
「ん?清水っ!」
と言って息吹くんは服を脱いでいた手を
止めて、こちらを向いた。
「あっ…ごめん…////」
私は思わずもう一度ドアを閉めて出ていった。
ちょっと待って…////
今、上半身裸だったよね…?
ドキドキが止まらない…。
「あんなの反則///」
私はドアにもたれ掛かって顔を押さえた。
でも、その時………!
―――ガチャッ…
と急にドアが開いて、ドアにもたれ
掛かっていた私は後ろに倒れそうになった…
そんな私を大きな腕が後ろから支えてくれた。
あれ…?これって………
「何が反則?」
「きゃ~っ///やだーっ///」
やっぱり息吹くんじゃないのっ////
私は思わず顔を両手で隠した。
「ん…?何かした?」
「違うの。だって…息吹くん上半身裸じゃ…////」
「ん?あっ…ごめん。シャツ、
汗かいててベタベタだったから…//」
―――バタン…
又、ドアが閉まった。
やだ…すごいドキドキしてる…//
私はドアの方をもう一度振り返った。
息吹くん………//
「…お風呂行ってきたら…?
すぐ、お父さんの服貸すから!」
私はドア越しにそっと声をかけた。
そして、お父さんの服を少しだけ開いた
ドアの隙間から息吹くんに渡した。
「あっ…ありがと////」
駄目だ…こんなんじゃ、まともに喋れないや。