私は瞬に息吹くんが馬鹿にされたのが
どーにも気入らなかった。
そんなこと、息吹くんには言えない……
だから、気を紛らわせるために
私は息吹くんに部屋に案内した。
3階建ての私の家は部屋が多くて、お客 さん用
の部屋が2階の私の隣の部屋に幾つかあるから、
そこを貸すことにした。
この部屋はベットもあるし、お客さん用だから
掃除もきちんとされてるし……
この部屋なら大丈夫よね?
「親には私が言っておくから、
荷物はこの部屋において使って!」
「こんな綺麗な部屋…いいの?」
「いいの!!何かあったら私、
隣だから壁叩くなり声かけるなりしてね!!」
「はいはい(笑)」
私は息吹くんの部屋のドアを閉めて
1階へ降りた。
そして私はウッドデッキにまだいる
お母さんとお父さんを見つけた。
「お母さん、お父さん!!」
私が真面目な顔をしてお母さん達を呼ぶと、
お母さんは、
「…真凛。今、ちょうど月が綺麗なのよ!ふふ…」
何て言ってお父さんと2人で空を見上げていた。
…………………っておいおい…!!
「そんな事より、私の友達が電車止まってて帰れなくて困ってるの!!だから部屋貸したよ?」
「あら…そう!じゃあゆっくり休んでいってって言っといてねー。」
適当すぎないかしら…?
まぁいっか、OKな訳だし…。
「私達はもう少しここにいるね!」
「分かった!!」
そう言って私は又、2階へ上がった。


