「放っておけなかったの。」
「それ…僕が言った台詞だよね…(笑)?」
「誰が使ったって大体同じに聞こえるけど私は本気で言ってるの!!足も怪我させちゃったし…」
「…うん。ありがとう…。」
そう言って私にニッコリ微笑む息吹くん。
そんな顔されたら困っちゃうよ。
顔、見れないじゃない…。
「……で、いつ電車動くの!?」
「明日の朝の7時まで動かないって。」
「そっか。じゃあウチに来る?」
「え…?いいの!!」
「そ…そりゃ友達が困ってりゃ助けるわよ!」
私は息吹くんに背中を向けて
ちょっと意地を張ってみせた。
でもね……?
………友達だからなんて本当は嘘だよ。
私はきっと息吹くんだから助けたんだ。
この感情はきっと………
「やっぱり、友達か…。」
「え…?」
今何て言ったの…?
「僕は君がそれを望むならいいけど…。」
息吹くんは困ったように笑った。
何で?何でなの…?
分からない…分からないよ!!


