いや、待てよ?何かおかしい!!

こんな事言われたの初めてだぞ?

もしかしてっ!!


「何か良いことあった!?」


「……はぁっ?//や、ないないっ////!!」


瞬は真っ赤な顔をして、

ポンポンっと私の頭を軽く撫でた。


私はちらっと瞬を見た。


「瞬の手って大きかったのね。」


私がクスッと笑うと瞬は


「へ…?誰と比べてるんだ?」


と不思議な顔をして私の方を向いた。


「え………?あ、何となくね。」


あれ…。

息吹くんの手のひらの感触が残ってたんだ…?


何でなんだろう…。


「瞬じゃないのに何で平気だったんだろう…。」


そんな事を一人で呟いてたら、


―――バーン!!



と大きな音が響いた。


「あっ!!花火始まったな!!」


瞬が携帯を取り出して写真を撮りだした。


「息吹が羨ましいな。心愛と一緒なんだろうな。」


そう言いながら瞬は心愛に写メを送ってる。


息吹くん、実はついさっきまで

私と一緒にいたんだけどね…(笑)


―――プルルルル…


不意に鳴り響く着信音。


「あっ…ごめん。電話だ。ちょっと待ってて!」


私は瞬にそう伝えてその場を離れていった。


瞬は「分かった。」って返事をして、

少しだけ不思議そうに私の方を見ていた。