―――ガラッ…
私はウッドデッキに出るために窓を開けた。
「真凛…?遅かったな。」
「瞬?」
瞬は菜箸をもって、その場にしゃがみこみ、
お肉焼いていた。
「もう花火始まるぞ!!」
「てか何でここに!?」
「ん…?だってお前ん家で
BBQするって母さん達が言ってたから 。」
瞬は真顔で私にそう言った。
「そうなんだ…。ねぇ…隣いい?」
「ん?いいけど…大丈夫か?」
「何が…?」
「頭とか!!」
―――グサッ…!
「私の頭がそこまで悪いと!?」
今の言葉胸に刺さったわ…
真凛、大ダメージ150HPダウン↓↓
「ちが…撫でなくて平気だったかって意味で…」
瞬は頭をかいて、困った用に私の方を向いた。
なーんだ…そんなことか……
「平気だって。私はいつだって冷静だから、
自立して1人でランナウェイ出来るんだもの!!」
「ぷっ…それは俺には無理そうだな…。」
「失礼ね!!」
「まぁ、困った事あれば言えよ?幼馴染みだし。」
「ありがとう。」
何でだろう…。
今までなら瞬にこんな事言われただけで喜んで
瞬を見ていられるだけで…
側にいられるだけで嬉しかったのに…
今は何も思わないの…。