「あぁっ…だからっ僕は…。」


清水の抱きついてる手を払いのけた。


「君が放っておけなかったんだ///」


清水から視線をそらさず、僕は清水を見つめた。



「えっ…?」


「もう帰ろう…。瞬が好きなんだろ?」


「………うん。」



僕達は清水の家にまで戻るために船に乗った。


「ねぇ…息吹くん…。」


「ん?」


「もしも、私が息吹くんの思うような美人じゃなかったら息吹くん、私の所に来なかったよね。」


「えっ…?」


何を言ってるんだ?

意味が分からない。


「いつも褒めてくれるでしょ?私が美人だって」



その言葉にドキッとした。確かにそうだろう。

清水は高校生には見えない位の美人だ。


「私が息吹くんの中で美人じゃなかったら息吹くんは私を助けには来なかったでしょ…?」


「…そーかもね…。」


僕は別に美人とかにこだわってない。


でも本当の事を言うと清水に本気になりそうで

怖かった。


だから、ちゃんとした答えは言わなかった。