そう言って僕は痛めた足を早く動かした。
だけど、自販機がなかなか見つからない……。
僕はぐるぐると色々な場所をさ迷って
結構な時間が経ってしまった。
清水、1人だけど大丈夫かな…?
ーーーーーーーーー真凛sideーーーーーーーー
「姉さん、綺麗だね。俺らとどっか行かない?」
男十数人の団体が1人で立っている私を見て、
へラヘラっと笑いながら私に近づいてきた。
「遠慮します。連れがいるので!!」
私は冷静に断って彼らの前をわざと
通りすぎようとした。
…………だが、
やはり、男達も諦めないわけで…
「どこにいんの?いないじゃん!行こーよ?」
としつこく、私の腕を掴んで付きまとう。
「嫌だって言ってんでしょ!!」
私は腕を振り払うように抵抗したけど
やっぱり男の力にはかなわない………
「ちょっとだけだって!!」
「やめてっ!!」
お願いっ……助けてっ………
「息吹くんーーっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―――ドタン…。
僕は急いで清水の腕を掴もうとしてる男を
掴んで地面に叩き付けた。
「えっ…?息…吹くん?」
「僕の彼女に何してるの?」
僕は男達の方を睨み付けた。
「なんだぁ…このガキ!?」
「かかれ~!」
僕に向かって十何人かの男がかかってきた。
「僕も甘く見られたもんだね…。」
僕はクスッと笑って、目の前で1人1人
倒していく………。


