「触っちゃ駄目だって…言ったじゃない…。」
心配そうにしてる清水。
「ごめん……。僕…瞬じゃないけど…こうすれば元気…出るんじゃ…ないかって…。」
ただほっとけなかったんだ。
「あんたはやっぱ心愛と似てる…」
「君だって瞬とそっくりだ。」
ツンツンしてる所が特に!!
「そう言えば清水さ…………」
「何よ?」
「僕、その台詞、けやき祭でも聞いた。」
僕は思わず笑ってしまった。
そんな僕を見て、清水は小さく笑って
「もぉ……はい。肩掴まって。」
と僕に肩を貸してくれた。
「どうも//」
僕はクスッと笑って清水の肩につかまった。
『近い距離だからドキドキしたって仕方ない』
肩を借りた僕は自分にそう言い聞かせ、
又同じ道を踏み出したことに気付いて、
知らないフリしたのかもしれない。
好きという気持ちを……。
「僕、何か飲み物買ってくる。清水何がいい?」
「ちょっと…大丈夫?」
「大丈夫だって言ってるじゃん。何がいい?」
「それじゃあ…オレンジ…。」
「ぷはっ…子供だな、清水っ!!」
「うるさい!!早く戻って来てよ!!」
「はいはい。」


