―――ドッ!!
2人して、大分下の方まで落ちてきてしまった。
僕は清水を抱きしめたままで、
足に釘が打ち付けられたような痛みが走った。
「っ………息吹……くん大丈夫……?」
清水は僕の体を少しだけ起こして、
僕に声をかけた。
…痛い………。
「ねぇっ……ちょっと息吹くん!?」
「ハァ…しみ…ず。」
ヤバい………痛みで喋れないや…。
清水が僕を見て泣き出した。
「息吹くん、足…っ。やだ…
どうしよう…ごめんなさい。私っ…」
清水の涙か僕の頬に落ちてくる。
「……っ……だ…大丈夫!」
僕はまた、清水に心配かけるわけにはいかない。
「大丈夫じゃないじゃないよ!!血が止まらないじゃない…!どうしようっ……どうしよう…!」
「このくらい…大したこと…。
ほら…………ハァ…ハァ…歩けるって……」
僕は立ち上がろうとした。
でもその時!
―――ズキンッ!!
「うわぁぁっ……。」
痛みが僕を襲う…。くそっ…立てない!!
「私、肩貸すからっ…!!掴まって!!」
「大丈夫…。僕は折れない…。負けたりしない。」
両思いになるまでは…。
―――ポンッ…
僕は清水に瞬しか触ったら駄目だって
言われてた頭をそっと撫でてやった。
「………っ////」
「だからもう…泣くな。笑え…なっ?」


