こうして僕と清水は神島へやってきた!!
………のは良かったのだが、
「天気、悪くなってきちゃったよ!!」
清水の不安げな顔が目に入った。
「君、雨女?」
僕はケラケラと笑って清水の方を見た。
「いや、それはあんたでしょ!!雨女っ!」
清水はムキになって僕に指をさした。
僕はそれを聞いて、
「僕は女じゃないっ!!」
って必死に言い返した。
でも、何だかそんなやりとりが
可笑しくって、2人で顔を見合わせて、
あははって笑いあって………
何だか楽しくて……
その時は清水しか見えなかった。
清水はそんな僕を見つめたまま、
優しい顔をして笑っていた。
「何さ…?」
「なっなんでもないわよ!//」
いや、なんでもある顔してるじゃん……
なんだよ…まったく!!
そんなに可愛い顔されたら気狂うだろ…//
くっそ…僕ってほんと訳わかんないや…///
「あっち渡りましょ?息吹くん!」
清水の指をさす方向に目を向けて僕は
ポカンとした。
「はーっ!?あそこ、岩だらけじゃん!?」
僕がそう言うと清水はクスッと笑って
「まぁ見てなさいって!!」
と、狭い岩だらけの道を歩きだした。
「ほら、大丈夫じゃない!」
清水は笑ってこっちを振り返った。
けど次の瞬間、清水が岩から足を踏み外した。
―――ズルっ!!
「……っきゃっ!!」
「清水ーっ!!」
僕は清水のところへ思いっきり走った。