―――ピンポーン…


『はい?』


「えと…佐々木です。」


『知ってるわよ!ちょっと待ってて!!』


―――ブチッ…。


「げっ…。」


今、インターホンでたの、清水かよ…


「いってきまーす!」


そう言って元気良く玄関から清水が出てきた。


「よっ…。」


「よっ息吹くん!さっ、いくわよ!!」


「行くってどこに?」


「神島よ?」


「神島…。恋が叶うって有名な所か…。」


僕は清水の腕を掴んでさっと前に出た。


「悪くないね。あそこは綺麗な海、
神社もあって僕は嫌いじゃないよ?」


「息吹…くん!?」


清水は少し驚いたように僕に声をかけた。

僕は思わず後ろを振り返って


「なにっ…?」


って言って笑った。

すると、清水はブンブンと首を横に振って


「なっ…なんでもない////」


と顔を下げた。


何だよ……清水のやつ、訳分かんね…。