「はあぁぁぁぁ…。」



僕は教室で一人大きなため息をついた。


すると………



「ため息デカ…。」


と清水が声をかけてきた。


「ねる…。もう寝る!!」


嫌なことは寝て忘れてやる!!


「起きないとキスするわよ!?」


「……えっ//」



―――ガバッ…



僕は思わず顔を上げた。


「バカ…冗談よ(笑)」


何だそりゃ…。


「夏休み、私の家に来て!約束よ!」


「約束…か…。」


くだらない…。


でも何か嫌じゃなかった。



『キスするわよ』って言われた時、

正直、嫌だって…止めてくれって思わなかった。