その後の朝礼で、私が参加したプロジェクトが社長賞を受賞したと部内に発表された。
何人もの人からお祝いの言葉をかけられて、その都度笑顔で応えたけれど、気持ちはなかなか浮上できずにいた。
悠介とともに過ごす時間への拒否感がどんどん私のため息を増やしていく。
「社長賞とったわりに嬉しそうじゃないですね」
向かいからシュンペーが不思議そうに声をかけてきた。
その声からは、私を気遣う不安げな様子も感じられて、はっと思い出した。
「社長賞のことはまあ、嬉しいけど、それより気を遣わせてたかな?夏弥の事」
焦りながらも極力小さな声で聞くと、シュンペーは一瞬瞳を揺らしてどう答えようかと迷っているようだった。
きっと、夏弥と美月梓との噂を気にしてるはず。
夏弥に会ったことがあるシュンペーなら、たとえ顔がぼかされた映像だとしても、美月梓の熱愛の相手が夏弥だとわかったはず。
「あの噂、デマだって。昨日夏弥が沖縄から帰ってきて否定してくれたから、安心して」
そう言いながら頷く私の笑顔にほっとしたのか、シュンペーは小さく肩をすくめて口元を緩めた。
何人もの人からお祝いの言葉をかけられて、その都度笑顔で応えたけれど、気持ちはなかなか浮上できずにいた。
悠介とともに過ごす時間への拒否感がどんどん私のため息を増やしていく。
「社長賞とったわりに嬉しそうじゃないですね」
向かいからシュンペーが不思議そうに声をかけてきた。
その声からは、私を気遣う不安げな様子も感じられて、はっと思い出した。
「社長賞のことはまあ、嬉しいけど、それより気を遣わせてたかな?夏弥の事」
焦りながらも極力小さな声で聞くと、シュンペーは一瞬瞳を揺らしてどう答えようかと迷っているようだった。
きっと、夏弥と美月梓との噂を気にしてるはず。
夏弥に会ったことがあるシュンペーなら、たとえ顔がぼかされた映像だとしても、美月梓の熱愛の相手が夏弥だとわかったはず。
「あの噂、デマだって。昨日夏弥が沖縄から帰ってきて否定してくれたから、安心して」
そう言いながら頷く私の笑顔にほっとしたのか、シュンペーは小さく肩をすくめて口元を緩めた。

