「どうしたの?何か見たいテレビでもあるの?」
「いや、そういうわけじゃないんだけどね。……おせっかいがそろそろ実を結ぶかと期待してるんだよ」
「は?さっきからおせっかいおせっかいってどういう事?」
敢えて無表情を作っているようなおばあちゃんだけど、口元が笑いをこらえて震えているのに気づいて、更に訳がわからなくなった。
「ねえ、おばあちゃん……」
どういう事かともう一度聞こうと口を開いたと同時に、玄関のチャイムが響いた。
既に日付が変わりそうな時間なのに、一体誰だろう。
何だか不安に思っておばあちゃんを見ると、意外にも落ち着いていて、それどころか軽く腰を上げている。
「ようやく来たようだね」
「ようやく……?」
ふふふっと私に意味深な笑いを向けて、いそいそと玄関に向かうおばあちゃんのあとを慌ててついていくと、ためらう事なく玄関を開けるおばあちゃんの後姿に驚いた。
「おばあちゃん、こんな時間に誰が来たのかもわからないのに、ちゃんと確認しなきゃ……」
焦っておばあちゃんの近くに駆け寄った時、開いたドアの向こう側に見えたのは。
「遅くなってすみません」
まだ沖縄にいるはずの、夏弥だった。
「いや、そういうわけじゃないんだけどね。……おせっかいがそろそろ実を結ぶかと期待してるんだよ」
「は?さっきからおせっかいおせっかいってどういう事?」
敢えて無表情を作っているようなおばあちゃんだけど、口元が笑いをこらえて震えているのに気づいて、更に訳がわからなくなった。
「ねえ、おばあちゃん……」
どういう事かともう一度聞こうと口を開いたと同時に、玄関のチャイムが響いた。
既に日付が変わりそうな時間なのに、一体誰だろう。
何だか不安に思っておばあちゃんを見ると、意外にも落ち着いていて、それどころか軽く腰を上げている。
「ようやく来たようだね」
「ようやく……?」
ふふふっと私に意味深な笑いを向けて、いそいそと玄関に向かうおばあちゃんのあとを慌ててついていくと、ためらう事なく玄関を開けるおばあちゃんの後姿に驚いた。
「おばあちゃん、こんな時間に誰が来たのかもわからないのに、ちゃんと確認しなきゃ……」
焦っておばあちゃんの近くに駆け寄った時、開いたドアの向こう側に見えたのは。
「遅くなってすみません」
まだ沖縄にいるはずの、夏弥だった。

