「さあさあ、蓮も柚ちゃんも、こちらにどうぞ!」 美咲さんが笑顔でリビングのドアを開ける。 ソファーに座っても、腰に回した手は離さなかった。 「れ、蓮…これだけピッタリ座らなくたっていいじゃない…。大きいソファーなんだから…。」 「柚と一緒に居るのに、なんでわざわざ離れて座る必要があるんだよ。」 「は、離れる…って言っても、ちょっとだけでしょ?」 「これぐらいの距離感がホッとするから、これでいいんだよ。」 柚の甘い香りは俺の心を和ませる。 ずっとずっと、こうしていても構わないぐらいだ。