チラリと隣の席に視線を向ける。 柚は、教師が黒板に書いていく字をノートに黙々と写していた。 普段は、肩よりも少し長い髪をおろしているけれど、今日はかなり暑いせいか、ポニーテールにしてきている。 首筋のキメ細かな肌。 色っぽさを感じる、うなじ。 いつもと違う彼女にドキッとしてしまった。 マジ、可愛い過ぎるんだけど。 思わず、横顔をジッと見つめる。 すると、俺の視線を察知したのか、柚がこちらに顔を向けた。