早く、この場所から出たかった。 『なあ。あの人ってアイラの彼氏じゃね?』 荒木くんが言った。 『何言ってんのよっ……!』 麻衣はそう言って、荒木くんの足を思い切り踏んだ。 『いってーな!でも、そうだろ?』