私をつつでた温もりがゆっくりとはがれる。 と同時に 『てめぇら何やってんだよ』 聞いたことのない低く冷たい声。 大きな声ではないけど、しっかりと聞こえる。 誰…? 脳が今の現状に追いつかない。 顔をあげると 女の人たちは怯えきっているのが見える。 あなたは誰――――? 『し、志紀っ。こっこれは……』 『ち…ち…違うの!!』 志紀……? 志紀って… 『さっさと消えろ』