「もうすぐ私の誕生日なの。」


今日は誕生日一週間前。

放課後、石野くんにアピールした。


(もっとも、こんな事を聞いたりするから変り者なんか言われるんだけど)


「で、何が欲しい?」


えっ、こんな返事ですか?

付き合ってるわけでもない。

これを聞いていたクラスの人たちがこっちを見る。

視線が痛いよ…


「別に何もいらない。あー恋したい。」


適当に返事を返した。

私から話し掛けたのにおかしいことをしたな、と今となって思う。

「じゃあ部活行ってくる。」


石野くんは去っていった。