『なんて馬鹿なことを問うたのだろう。 こんなこと、いつも俺達がやっていることと大差無い。 無残で残酷で、非情で冷徹な行為を俺は良く知っている。 人をころした感覚と後味も、それを焼き消している時の、あの妙に何もない穴のあいたような胸の感じも、嫌と言うほど味わい尽くしてきたというのに。 下らない。 下らない下らない下らない。 お前はなんだ。 お前は誰だ。 この腹の底で延々と唸りを上げる、お前は一体何が言いたい。』